オクターブ下の掃き溜めから

皆様のお花を摘む時の暇つぶしになれれば幸せな便所の落書きです。

してみたいこと

はーーーーーー

 

つまんなくね?

 

人間。

 

だって人間って生まれてから死ぬまで人間なんだよ?

 

 

つーまんなくねぇー?

 

 

飽きたわ人間。

バカか。

起きて飯食ってクソして寝るサイクルになんかちょろっと付け足すだけだろ?

そんで?

ふんふん、楽しいこともあるだろって?

言ってみ?

 

ふんふん、

なに?

 

恋して?

キスして?

おしゃれして?

 

女向けの洋画のタイトルみたいだな!

 

うるせー!

 

飽きたの!もう!

 

アタシもうゆっくり死んでいくだけの生活は嫌なの!

 

じゃあどうなりたいかって?

 

バカか?そんなもん決まってんだろ!

 

なんか狼的なやつに噛まれて徐々に獣に変わってゆく己の抗えぬ運命に絶望したいに決まってんだろ!!!!!!!

 

バカが!!

 

お前らみたいなクソアホミドリムシ共がうだうだやってっから狼的なやつが現れねえんだろうが!!!!!

 

あー徐々に人間性を失って凶暴化していく己の力に震えたい。

 

「化物め!」

とか言われたい。

 

そんで村人たちからの迫害に辟易としてやさぐれたい。

やさぐれてるけど、決して人間を襲わないってポリシーを持った化け物になりたい。

 

そんで澄んだ瞳の子供に警戒心ゼロな感じで近付かれたい。

 

「お前、俺が怖くないのか」

「うん、全然怖くないよ?」

 

みたいなやりとりをしたい。

 

ゆくゆくはその子から

「おじさん、どんぐり食べる?」

って、

一生懸命集めたどんぐりを会う度に渡されたい。

 

心配されたいよね。やっぱ。

狼男なのに人喰わない生活してっから当然痩せてくわけよ。俺は。ふだんから木の実とかキノコとかしか食べてないからね。

 

で、

 

「チッ、だから俺はどんぐりなんて食わねえんだよ...」

 

とか言いつつも受け取りたい。

生のどんぐりなんて消化もできないのにね。

 

そんでその夜は人の優しさに久々に触れた事で溢れ出した悲しさや嬉しさを爆発させて1人で泣きたいね。

 

あ、もちろん俺は狼男になってからは人目を避ける為に森の小屋みたいなとこに1人で住んでる設定ね。

 

で、しばらくしてから

「俺のとこに来てるとバレたら叱られるからもう来るな」

とか言って少女を遠ざけたいよね。

もちろん、遠ざけたら少女はすごい泣いて帰っちゃうの。

懐いてるから。

 

で、俺は

 

「これで良かったんだ...これで...」

 

とか言いながら、止まらない体の変化と、人間性を少しだけ取り戻した心とのギャップに苦しみたいよね。

 

で、次の日が来て、

少女が泣きながら森の人喰い狼男(濡れ衣)の隠れ家から帰って来たってことで、本格的に狼男狩りが始まんの。

 

教会の神父が躍起になって俺を殺そうと村人たちに呼び掛けて、みんな松明を手に

「出てこい化け物ォ!!」

つって毎晩森を歩き回んの。

 

で、その村人たちを観察するギラギラした金色の目玉がふたつ。

 

そう、最初に俺に噛み付いたアイツ。

 

アイツは本物の人喰い狼モンスターだから、ヒトの匂いに誘われてまたこの村を襲いにやって来たらいい。

来たらいいっていうか、来るんだけど。

 

で、村人が何人か犠牲になるわけ。

 

そこで再び、

 

「やっぱり人喰い狼男は居たんだ!」

 

ってなって、夜間のパトロールの人数が増えて、更に犠牲者が増えるっていう負のスパイラルに陥るの。

 

だって村人たちは神父含め普通の人間だからね。そりゃ勝てないよね。

 

で、俺は森の小屋で悩みたいよね。やっぱね。

俺を虐げ続けたこいつらの為に、わざわざ自分の身を危険に晒すべきか否かの葛藤があるよね。

最初の方はね。

 

でもだんだんと人間らしい考え方が出来なくなってくんの。

どんどん記憶とかもぼやけて来て、自分が何者なのか、なんで飢えてるのかも分かんなくなってくんの。

もうこの時点でだいぶ狼男だから。

 

「腹...減ったな...肉...」

 

みたいな思考になってんの。

でも何故か忘れらんない事があんのよ。

 

もう誰だか分からないけど、金髪の女の子の笑顔とぬくもりだけは鮮明に覚えてんの。

 

だから泣きながら、理由も分からないけど、大事そうに箱にたくさん詰まってるどんぐりを喰うの。

消化できない癖にね。

自分じゃ何で溢れてくるのかさえもう分からなくなった涙を流しながらね。

 

もちろん生だし皮ごとだから全然美味しくないよ。

でも食べる。

全然美味しくないのに、

どこか懐かしくてあったかくて、心だけは満たされる気がするから。

 

そんな日がいくつか続いた後、泣き疲れて寝てたら、

 

「ついに見つけたぞー!狼男の隠れ家だー!!」

 

っていう神父の声で目が醒めんの。

 

村人たちは次々に火のついたたいまつとか石とかを俺の小屋に投げつけながら、殺された家族とか友達とかの恨みつらみを浴びせてくるんだけど、

 

もう俺は人間の言葉も理解できなくなってるから、ただ怖くなって外に飛び出すわけ。

 

哀しさ、怖さ、熱さぐらいしか分からないんだけど、それでも絶対に反撃はせずに、ボロボロになりながらも森を抜けて、かつては自分が住んでた村に辿り着くの。

 

もう記憶も残ってないはずなのに、本当は帰りたかったあの村に辿り着くの。

 

で、村には女と子供しか居ないの。

村の男たちは狼男狩りに出払ってるから。

 

そこにアイツが目をつけない筈がないよね。

 

そう、俺を噛んだ人喰い狼男。

 

そいつが村の子供たちが集められて寝てる教会に忍び寄るよね。

 

で、そいつが教会の扉を叩き壊して浸入したら?

まあ子供達は目を覚ますわな。

 

で、みんなすげー怖がるよね。だって今から喰われるって未来以外想像できないんだもん。そりゃ泣くよ。

 

でも1人だけ泣いてない子が居るの。

その子は子供達全員の前に立って、震えながらアイツと対話を試みようとすんの。

 

でもアイツは人喰いだからもちろん子供達を食べる気しかないよ。

 

でもあの子は優しいから、震える声でこんばんはって話しかけんの。

 

でもアイツはそんなのお構い無しに襲いかかるよね。人喰いだもの。

 

他の子供達がもう駄目だと思ったその瞬間、雄叫びを上げる狼の声が村中に響き渡る。

 

そう、俺。

 

俺の声。

 

で、アイツとあの子が思わず声の方を見ると、そこには月明かりに照らされて、影を長く伸ばす俺の姿が。

 

子供達は2匹目の登場に、さらなる絶望を抱いて今度こそ人生を諦めた顔をしてるよね。

 

でもよく見て?

俺をよく見て?

あれれ?

2匹目のほうはなんだか痩せ細ってるし傷だらけのボロボロだぞ?

 

あの子だけは、俺がボロボロだけどよく見たら見覚えのある服を着てることに気づくよね。

 

そこで安堵の表情を浮かべて欲しいよね。

直後、緊張の糸が切れて泣き出して欲しいね。

 

で、泣きながら言うの。

 

「おじさん...助けて...」

 

って。

 

 

それが狼男たちの殺し合いのゴングとなって、襲い掛かりたいよね。アイツにね。

 

でも片やボロボロの痩せ狼で、片や毎日たらふく食っててムキムキの超強そうな狼だよ?

 

勝てなくない?普通に勝てなくない?俺。

大丈夫なの俺?

 

大丈夫じゃないよね。

 

引っかかれるわ噛まれるわでもう子供達には見せられないレベルで血だるまにされるよね。

ボッコボコのズタズタの満身創痍のけちょんけちょんって感じになるよね。

もうさ、俺の体は幾度となくばっちんばっちん壁とか天井とかに叩きつけられて、その衝撃で教会の鐘の音がゴーンゴーン鳴り響くよね。

深夜の村に鐘の音が鳴り響く異様な光景と化すよね。

 

でも立ち上がりたいよね。そこは。

何度倒れても、喉がヒューヒュー言っててもがむしゃらに立ち上がりたいよね。

 

何でこんなに辛いのに立ち上がるのかも分からなくなってしまったけれど、不思議と力が湧いてくるんだ的な理由でね。

 

で、俺とアイツが戦ってる間に子供達は教会から外に逃げるよね。

 

そりゃ命掛かってるからね。

 

あの子だけは逃げようとしないんだけど、他の子に腕を引っ張られる形で無理矢理連れてかれるやつがいいね。

 

その際はずっと俺の事呼んでて欲しいね。

 

もう、

「おじさあああああん!!!」

なんて背中から呼ばれても頭では理解できないんだけどさ、心がさ。

 

心が覚えてるからね。

 

じゃ、頑張んないとさ。

 

頑張るって言ってももう脚は折れてるわ腕は千切れかけだわ片目は潰されてるわ牙は折れてるわ身体中噛まれて穴ぼこだらけだわでほとんどゾンビみたいな状態なんだけどね。

 

で、とうとう立ち上がる事すら出来なくなって、アイツは俺をいたぶるのにも飽きて、教会の出口に向かおうとするよね。

アイツの目的は子供達食べることだからね。

 

でもアイツの足に弱々しく噛み付くよね。

 

そう俺が。

 

残った片目で睨みつけて。

潰れた喉で唸って。

 

そんな俺に苛立ったアイツが、もう一回振り返って今度こそ俺に致命傷を与えようと爪を出したその時、

 

教会が燃え出して欲しいよね。

 

で、ここで教会がなんで燃え出したかの回想シーンに行きたいよね。

 

...

 

...

 

...

 

「遠吠えだ!狼の遠吠えが村の方から聞こえるぞ!」

 

「チクショウ!奴め、手薄な村を狙いに行きやがったんだ!」

 

「急いで村へ戻れー!!」

 

...

 

...

 

...

 

「鐘の音だ!鐘の音が聞こえる!教会だ!」

「教会の中には子供達が!!」

「急げぇー!!」

...

 

 

 

...

 

 

 

...

 

 

はい。

こういうこと。

 

もちろん最初の遠吠えは俺のやつね。

 

アイツはずる賢いからわざわざ自分の居場所を教えるような真似しないもんね。

 

じゃあ俺はバカだから吠えたのかな?

違うよね。

 

そうだね、俺に残されてた人間の部分がそうさせたんだね。

 

俺は本能で「アイツには勝てない」って分かってたからね。

 

じゃあどうするか。

 

村人たちの、数の暴力に頼るしかなかったよね。

 

実はばっちんばっちんやられてる時も自分から身体を捻って鐘にぶつかるようにしてたりとかしてね。

 

そんな奇策の甲斐あって、教会はもうメラメラに燃えさかりまくってるよね。

 

残りの力を全部噛む力と、教会の椅子にしがみつく力に使ってる俺はもう絶対にアイツから引き剥がされたりはしないよね。

 

すごい燃えてるのに。

 

アイツは必死にもがくけど、もう駄目。教会の外では村人たちが次々にたいまつを投げてるからね。

教会は凄い速さで燃えてくから。

 

で、ここら辺でカメラを引いて、燃え盛る教会と泣き叫ぶあの子を写して貰って暗転して欲しいね。

 

暗転ってあれね、画面がゆっくり暗くなってくやつね。

 

で、あわよくばここから10年の月日が流れて欲しいよね。

 

 

...

 

 

...

 

 

...

 

 

ある日ののどかな春の村から、元気よく

「行ってきまーす!」

 

って、かわいい声が響いてさ。

そこには利発そうな金髪の美少女が居てさ。

 

で、かつて教会があったとこには大きな木が生えてんだよね。

 

そう、コナラの木が1本。

コナラの木が今年も実りを迎えてさ。

 

 

 

まんまるでピカピカの、どんぐりを枝いっぱいに実らせてさ。

 

 

風に揺られて落ちるどんぐりがひとつ。

 

 

それをあの子が拾い上げてさ。

 

 

「ねえおじさん。」

 

 

 

「どんぐり、食べてくれてたんだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでエンディングを迎えたいよね!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

どう!?

 

 

絶対今の生活より良くない!?

 

ウェアウルフでロンリーウルフだよ!?!?!?

 

 

どうこれ!?

 

 

泣いたっしょ!?

 

何人か泣いたでしょ!?

 

 

どう!?

 

最終的に木になるっていうね!!!

 

しかも多分さ、

 

 

この木に耳を当てると聴こえるよね

 

 

あの狼の遠吠えが。

 

 

 

 

 

 

 

どうこれ!?

 

どう!?

 

 

なりてぇーーーーー

 

こうやって人生を終えてぇーーーーーーー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっとそろそろエロ動画サイトを巡回する時間だ

 

 

シーユー!