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オクターブ下の掃き溜めから

皆様のお花を摘む時の暇つぶしになれれば幸せな便所の落書きです。

再録「Miwa」

蛾って居るじゃん。

そう蛾。

最近職場にすげー来るんだよ。
しかも超でっけえやつ。

超でっけえの。

あとすげー派手なの。

調べたらヤママユガの一種らしいんだけどさ、

そうあのエーミールのやつね。

それがすげー神々しいわけ。

わかる?神々しいの。

声あてるとしたら美輪明宏さんだろうな。

ってぐらい。

で、毎日来んの。そいつ。

もう俺は「美輪さま」って呼んでるんだけど、
そいつがすげー来んの。

忙しかろうが暇だろうが来んの。こっちに。

「人の子よ」

とでも言いたげな感じで来んの。

フワァ~ってさ。

で、先日、

「絶対アレだって!ヌシ的なことだって!あの人絶対虫代表として来てんだって!」

「人じゃないでしょ。ていうか先輩虫触れないんすか?」

「馬鹿野郎!シティボーイに虫はご法度なの!お願いだからアレどっかやって!」

「うす」ポイー

ってな事があったわけ。

後輩が素手で羽持ってポイしたのさ。

それでおととい安心して出勤したわけさ。

そしたら、

「人の子よ」フワァ~

「ああああああ!!また居る!来た!来た!」

「お、美輪ですね」

「さまを付けろ!さまを!ていうか絶対同じ奴だよ!対話を求めてんだよ!」

「対話を求めてんすか(笑)なに話したらいいんですか」

「木!木を切ったから!人間がいっぱい木を切ったから!多分!」

「本格的に美輪さんですね」

「人間よ、お前達が木をたくさん切ったから来たぞ(モノマネ)」

「微妙に似てますね(笑)どうします?また投げますか?」

「アホ!そんな事したら次は王蟲連れてくるぞ!」

ナウシカになってるじゃないですか。」

「らん、らんらららんらんらん、らん、らんらららん」

「らんらん、らんらららんらんらん、らららららんらんらん」

バルス!」

「また作品変わってますよ」

「大丈夫、怖くない...」

「それ心の綺麗な美少女がやらないと意味ないですよ。先輩1つも当てはまってないですよ」

「"美"だけ合ってるだろ」

「そういうとこですよ。そんな濁った目をして...」

「先輩によくそこまで言うねお前」

「ある種尊敬してますよ」

「普通に尊敬してくれよ」

バサバサ

「うあああ!飛んだ!」

「相変わらずデカいっすねー」

「とりあえず謝ってみようか」

「俺すか?」

「実行犯お前だもの」

「えー...」

「行ってこい!人間代表!」

「殺虫剤持ってきます」

「バカ!テクノロジー系で攻めたらまずいだろ!」

「なんすかテクノロジー系って」

「だからー!そういうのに怒ってんだって!美輪さまは!」

「でも素手で潰すのは流石に気持ち悪いですよ」

「なんで殺す前提なんだよ!対話を試みろ!」

「えー、あー、こんばんは?」

「続けて!」

「木を切ってすいませんでした?っていうか全然無反応ですよ」

「ごめんで済んだら警察は要らぬ(モノマネ)」

「虫に警察とかそういう概念あるんすか」

「いや生物学で言うと"虫"より"美輪"に近いから」

「美輪さんて人間じゃないんすか?」

「人間じゃねーよ、美輪さん性別ねーじゃん」

「ああカーズ様的な?」

「それそれ!究極の生物には性別なんか無いから!」

「え、でも俺多分勝てますよ」

「生き返ったり増えたりしたらどうすんだよ」

「バケモンじゃないですか」

「バケモンだろ!」

「美輪さんに怒られますよ」

「美輪さん本体よりこのお方のほうがこえーんだよ!早くなんとか」

バサバサー

「あ」

「うわ」

「喰われた...」

「あのカラス祟られそうですね」

「いや、むしろあれは自然の摂理に沿って行動したから美輪さま的にもオッケーなんじゃね?」

「あー...じゃあ結局何しに来たんでしょうね?」

「自然の摂理を教えに来たんだよ」

食物連鎖ですね」

ってな事があった。

なんかもういい感じにオチもついて解決したかと思うじゃん?

また来たんだよ。美輪さま。

転生か復活ができるんだろうね。きっと。

もう虫界のキリストか仏陀的な事だよね。あそこまで行くと。

で、そんな美輪さまがここんとこ毎日来るの。しかも毎回俺の目の前にフワァ~っと来るの。

だからもうこれは俺が謝るしかないと思ったね。

そんで、

「仕事が終わったらお話を聞かせて貰いますんで、とりあえず今は怒りを鎮めて傍で待っててくれませんか」

って言ったのさ。
大の大人が。大真面目に。

で、昨日はそのまま帰っちゃったんだよね。俺。
傍らに美輪さま残したままさ。

で、
家にバイク停めて寝て今日の早朝また出勤しなきゃいけなかったから、駐車場に行ったのさ。

そしたら俺のバイクの周りだけ蛾の死骸がめっちゃ落ちてんの。

停める時は1匹も居なかったのに。

やっぱり大物はスケジュールとか忙しいのかな。

約束をブッチしたらめちゃくちゃ怒るあたりマジで大物感あるよねー



いやいや。

怖くね?普通に。

マジじゃん。

マジのやつじゃん。

というわけで今日はスタジオ終わったら駆け足でお寺に行こうと思います。

南無。